2017年2月度タイ・ミャンマー国境の医療活動報告

アジア医療介護交流協会(AMEFA)は2017年2月18日、タイ・ミャンマー国境地区のチェンマイ県チェンダオ郡Muangna地区に住んでいる少数民族方たちを対象に健康診断を実施しました。
この地域には、ラフ族、カレン族、タイヤイ族など多民族の人たちが混在して住んでいます。
医療施設として保健所は設置されていますが、医師がいない無医村地区です。
医師が当地を訪れるのは2000年初頭にキリスト教の医療ミッションが同地区を訪れて以来の訪問です。
今回はこの地区で医師が立ち会う初めての医療奉仕になりました。昨年より告知していたアジア医療介護交流協会(AMEFA)の医療奉仕の日を心待ちにしていた人たちが朝早くから順番待ちしていました。。







この地域は少数民族独特の言葉を話すので意思の疎通に困難を伴いました。
タイ語を話すことが出来る少数民族の方→タイ語→英語もしくは日本語の順番で通訳しました。

今回も通訳のボランティアで駆けつけて頂いた三橋さん。普段はバンコクの会計事務所にお勤めです。医療奉仕を初め、前日行われた溝尾理事の講演や質疑応答の通訳で活躍していただきました。
専門用語が多い医療関係の通訳でしたが、タイの大学を卒業された語学力は的確で素晴らしく、日・タイ双方に円滑なコミニケーションを提供して頂きました。
限られた時間の中での予定通り進捗するのか一同危惧していましたが、彼女のお陰で滞り無く予定を消化することが出来ました。

今回の医療奉仕は日本・タイ両国の多くの方々からのご協力で実施することが出来ました。チェンダオ郡郡長を初め、前日に急きょバンコクから駆けつけていただいた元タイ王国空軍病院の婦長で空軍中将のMrs.Rin Srisataporn女史、バンコクから通訳として駆けつけて頂いた三橋千秋さん。そして現地保健所の看護婦の皆さんや血液検査や糖尿病検査技師の方がたの協力で実施することが出来ました。


遠く、ミャンマーから4時間、徒歩で国境を越えて診察に訪れたミャンマー国籍の少数民族の方たち。診察の順番待ちです。

ベトナムのホーチミン市から参加して頂いた中島敏彦医師。内科、外科、眼科など健康に不安を持つ方たち一人ひとり丁寧に医療応対する真摯な姿に心打たれます。中島敏彦医師は日本で10年間勤務した後、2013年より海外の医療機関でGeneral Practitioner(総合診療医) として研鑽を重ね、現在はRaffles Medical Group ホーチミンクリニックで診療・健康相談等に携わっています。

当協会専務理事の溝尾医師。検査方法の指示や医療関係者からの相談や質問に的確で素早い回答と指示が落ち着いた秩序を醸し出していました。


現在は封鎖されているタイ・ミャンマー国境で記念撮影。

今回の医療奉仕に参加して頂いた方々と記念撮影。

医療奉仕終了後、現地の方々から感謝の意を込めたこの地方の特産品を頂きました。